馬堀海岸高潮対策工事

この辺り一帯は、昔は海で、海岸線が現在の馬堀海岸駅のすぐそば迄
迫っていたという。この海岸通りは台風が来ると強風のために堤防に
たたきつけられた波しぶきがもの凄い。時には通行止めや出水被害を
 被ることになる。現在その対策のための工事が進められている。完成は
 平成17年度末予定とのことで、このページでは工事の進捗状態を折に
 触れて載せていきたい。                                         

完成予想図
完成予想図

この工事には高潮対策と共に市民と海との触れ合いのためのコミュニ
   ティーを形成しようという大きな構想がある。高さで波を押さえるのでは
なく、視線の高さと広がりを現状のままに保ちつつ、海面から道までの
横方向の距離をとることと地表からの浸透により海水を元に戻すという
ユニークな構造が予定されている。                               

構造説明図
構造説明図

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平成14年4月18日撮影
ダンプカーの出入り口の場所は
このようにアートペイントが撤去
されている。現在合計3カ所
出入り口があるので既に9枚
ほどのアートペイントが犠牲に
なっている           
新年度の工事はまだ再開して
いない。             
ダンプの出入り口
平成13年度の工事は終了


平成14年3月28日撮影

3月15日をもって平成13年度の
工事は終了した。




平成14年3月28日撮影

ここが通常時の海面との境目と
思われる。             
海面との境目
ダンプカーとパワーショベル



平成14年2月8日撮影

ダンプカーとパワーショベルが
ひっきりなしに岩石を海に落と
している。



平成14年5月30日撮影
いよいよ工事が再開された。3月途中から年度の切り替え、走水漁協の養
殖事業等のため、しばらく静かであったが、今週からにわかに活気をおび
てきた。Zone-8の後ろの方から大津側の工事のようだ。ちなみに現在迄の
進み具合としては、岩石の敷き詰められている範囲はz5-20からz8-37で
そのうちz6-13からz7-33には既に四角いコンクリートベイが設置されて
いる。                              
船で一斉作業
作業の内容としては、上の写真で2隻の船が積んできた岩石を直接海に 
投入しており、手前のタグボートに引かれた船は護岸に置かれていた消波
ブロックを撤去している。機械力を駆使してフル回転と言う印象だ。   
働く男達の姿
今回使われている岩石は伊豆から運ばれてきたとのこと。
6本爪又は8本爪の機械で岩石を掴み、海中に落としている。
40〜45秒に一回という、かなり速いテンポで作業が進んで 
いるが、この辺りで水深7-8m位だというので本当に時間の 
かかる作業である。                  
岩石を海に投入

撤去された消波ブロックの下から出てきた物は、言わずと知れた
ゴミ。心無い釣り人や観光客の落としていった物、波で打ち寄せ
られた積年のゴミだ!ただ、ひとつの救いは上の写真でも分かる
かと思うが、海の水は意外にきれいであることだ。          

平成14年6月21日撮影


コンクリート製のケーソンを大型クレーンがどんどん並べていく



巨大なクレーン。見ているだけで何かわくわくしてくるものを感じる。  
しかしながら、その真下に立つと、さすがにちょっと恐怖感を覚える


 微妙な位置調整が行われる。
 これだけの長い距離に渡り、
 不安定な海底に水平を保ち
 ながら、まっすぐに設置していく
 技術はたいしたものだと思う。



 


平成14年6月22日撮影



     小型船が何隻も潜水夫の作業をサポートする。

網に入った石を沈める。
手作業ででの調整 




平成14年6月27日撮影

   雨にもめげず、作業は
 続けられていた。
 今日は違うクレーン船が来た。




平成14年6月28日撮影


今日は非常によい天気で猿島もきれい。                  
     大型船による作業はなく、潜水夫による作業が行われている。




平成14年7月3日撮影



ダイナミックな作業が続けられている



小さなタグボートが大きな台船を引いていく   平日なのにギャラーも多い  


平成14年10月14日撮影



むろん立入禁止になっているのだが、格好の釣り場に。


平成15年1月7日撮影



正月とは言え平日なのにこれだけ釣り人が居ると言うことは
それだけ釣れると言うことなのでしょうか。そう言えば、ある 
クリスマスの夜、ほんの数分の間に30cm位の大きなのが  
なんと立て続けに3匹も釣れているのを目撃したことがある。




昨年の秋から工事はほとんど止まっている。             
現状では、捨て石の敷き詰められている区間がZ5-04 〜 z9の 
最後まで、コンクリートケーソンが設置されているのが z6-13 〜
z8-37 間である。全体から言うと、大津側半分が工事されたと  
言ったところか。                              



平成15年1月28日撮影



またしてもアートペイントが消えた。Zone-7の#04−#07がない!       
覚悟していたこととは言え、悲しいことだ。いよいよ工事が再開されるのだろうか。



#08 ー #11もなくなってしまった。(平成15年2月1日撮影)


平成15年2月6日撮影



今回の上記工事は高潮対策の護岸工事とは直接関係
ないことがわかった。実はすぐそばの市営プールの駐車場
では、かなり前から雨水排水対策工事が行われていた。   
上記工事はこの一部で、海中への配水管の埋設工事との  
ことであった。テーマとはずれるが雨水対策にちょっと触れ
たい。ひとたび大雨が降ると、丘陵地の雨水は一番低い馬
堀海岸の排水坑に集中し、その能力を超えると排水溝から
逆流する。過去にこうした洪水被害にみまわれたことがあ 
 る。今回の工事は、坂の途中の「矢ノ津公園」に深い縦坑を
レベル0(海水面)迄掘り、そこから水平に海岸まで繋ぐと
 いうものである。こうすることで矢ノ津公園の地点から直接
海に排水したことになる。                     



市営馬堀海岸プール駐車場


               矢ノ津公園

平成15年2月7日撮影


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